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シンガポールの教育事情

 

 

こんにちは。はちべーです

 

今日はシンガポールの技術者教育の続きです。シンガポールの工業高校、高専に相当するポリテクニークのようすをお伝えします。私が見学に行ったのは今から2年ほど前です。

私が行ったときは、時間的に都合のよかったベトナム航空を利用しました。途中、ベトナムで乗り換える必要がありますが、航空運賃は往復で3万円ほどでした。新幹線で国内旅行するよりも安いですよね^^ 機内食もおいしかったです。

いきなりですが、何の写真かわかりますか。ホテルのロビーでもありません。国際会議場の入り口でもありません。ポリテクニーク内のホールの様子です。すっごい,おしゃれですよね。有名な卒業生は等身大の写真が飾ってあります。

 

この写真は学生が研究している内容の紹介で、航空機の整備の際に工具をエンジン等に忘れると大事故につながるので、工具がすべて揃っていることを確認するシステムについて研究しているとのことでした。シンガポールの学校の研究は、実学が重んじられることをよく表す研究テーマだと思いました。

 

続いては鉄道に関する研究。狭い国なので,鉄道での移動が主要な交通手段になります。より、安全に運行するための方法が研究されていました。

 

こちらは迷路を探索するロボットの実演を披露してくれました。すごい早さで動くのでビビりました(笑)タイムを競う競技会があり、それに出場しているようです。

 

太陽光発電についての研究室では、さまざまな種類のパワーコンディショナーと太陽電池パネルが並べてあり、特性を調べることができるとともに学生が触ることができるようになっていました。

 

こちらでは、工場等のものづくりの現場で使用する自走するカートの研究をしていました。確かに、こういうのって工場にあるととても役立つのですが、簡単に購入もできなくて手に入れるのが難しいですよね。学校の役割をとても踏まえた取り組みだと思いました。

 

実験室内もとてもおしゃれです。日本の学校の研究室だとものを置く場所がなくて床に置いてあったりしますが、必要なものがおしゃれに整然と並べられています。

 

搬送用のロボットも学生が構造を見たり触ったりできるようになっています。

 

船の電動化と自動運転が研究されていました。

 

ロボットは紙の上で三目並べを行えるように摩改造されていました。

 

人の表情に合わせて表情を変化させるロボットは、未来のブイチューバーを見ているようです。

 

学内には潜水艦の実機が展示してあったり、セスナの実機が展示してあったりして学生のものづくりに対する興味や関心を引き出す工夫がされています。緑がふんだんにあるとても凝った作りのキャンパスです。

 

シンガポールでは、医療従事者もポリテクニークで育成します。日本ではなぜかその重要性にも関わらず民間の専門学校で育成されるイメージがありますね。シンガポールでは圧倒的な設備を持ってして、優秀な医療従事者を公立の学校で育成しています。

学生の様子はマジックミラー越しに教員が監察する仕組みになっており、別途に横たわるロボットに対してそれぞれの役割をきっちりと果たしているか定量的に評価されます。ロボットには人間と同じように生存に必要な項目が数値化され、処置に対して数値が変化するようになっています。このようにして学生に正しい処置を学ばせています。

 

以上が、シンガポールのポリテクニークの様子でした。いかがでしたか?日本の工業高校、高専、と比べると圧倒的にシンガポールの方が優れており、効率的に実践的な技術者を育成するシステムになっていると思います。

 

ここからは少しシンガポールの観光についてお話しします。まずは、観覧車です。観覧車といってもとてつもなく大きくて、乗り込む場所もかなり大きくて、ガラス張りで完全に空調されています。世界一静かな遊覧飛行をした気分になれます。

 

1887年に建築されたラッフルズホテル。とても美しい外観をしています。

 

イスラム圏の建築物があったり、アジアっぽいショッピングロードがあったりします。

 

インドの寺院もあります。

 

こちらはヨーロッパのような町並みですが、欧米人が住む地域です。

 

シンガポールの教育はとても先進的でこのような環境で学ぶことのできる学生は将来に大きく成長することと思います。YouTubeでも日本に対して悲観的な意見が多く、統計的な数値も日本の衰退を裏付けるものが多くあります。しかし悲観的になっても仕方がありません。日本には、土地と水と農地と海があり、これだけあれば企業が衰退しても生きていくことは十分に可能です。技術さえあれば日本の企業が衰退しても海外の企業に雇用されるでしょうし、とにかく技術が重要です。