設計製図

寸法公差

こんにちは。

はちべー先生です。

 

今日は寸法公差と言うことについて、話をしていきたいと思います。皆さんは、「呼び径」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。例えばボルトでM30と言ったら、ねじ部の直径が30mmであることを表しますが、実際に測定してみると、「30.00000000。。。」ではないと思います。つまり、名称としての直径と実際の直径が異なるので、「呼び径」と呼ばれます。

ものづくりにおいて、図面上では各部の寸法を指定しますが、実際に作った後の寸法は指定した寸法とは、精度を上げていくと必ず異なることになります。従ってどこまでの精度で指定した寸法と一致させるのかを指定する必要がある場合があります。これを、寸法公差と言います。

部品と製作していくときに、同じ寸法のものは二つとできないのですが、できた部品の寸法を正確に測定し、グラフ用紙にプロットすると釣り鐘型の分布になります。すべてのものづくりでできることはこの釣り鐘の分布の幅を小さくするか、大きいことを許容するか、つまり、どこまでの公差を許容するかになります。小さくすると、製作するのにたくさんの費用が必要となりますし、公差を大きく許容するならば安く作ることができます。

公差はクラスが定められており、その範囲が記号で表されることになります。範囲は大きい寸法のものと小さい寸法のものでは異なるので、サイズ毎に公差が定められています。