設計製図

機械製図 寸法の記入

 

機械技術者の共通の言語が図面です。最近ではCADで描かれることも多くなりましたが、CADで描くにしても手書き製図の基本的なルールと製図則を覚えていて損はありません。今回は寸法を記入する基本的なルールを簡潔に学びます。

寸法

  • 使い人の立場に立って書く
  • ミリメートルmmの単位で書く
  • 角度は「度」を用いる

 

寸法記入の方法

寸法線、寸法補助線、引出線、参照線、寸法補助記号などを用いて、寸法を表す数値によって示す。

  • 寸法線・・・指示する長さ、角度に平行に引く
  • 寸法補助線・・・図形の端から引き出し、寸法線と直角に引く
  • 寸法線の端末記号・・・矢印、黒丸、斜線を用いる
  • 引き出し線・参照線・・・形状を表す線から斜めに引き出す
  • 寸法数値・・・水平方向の場合は図面の下から、垂直方向は図面の右から読めるように書く
  • 寸法補助記号・・・Φ(円の直径)、C(45度の面取り)、t(材料の厚さ)

 

寸法記入の留意事項

  • 寸法は小さい寸法を内側に、大きい寸法を外側に記入する。
  • 寸法は計算して求める必要が内容に記入する。
  • なるべく主投影図に集中して記入し、主投影図に表せない寸法は補足の投影図に記入する。
  • 寸法はなるべく関連する図形と図形の中間に記入する。
  • 寸法は加工や組立の際の基準となる箇所をもとにして記入する。